深呼吸して自然に

時間軸を今に

時代

母親の姉は、20年以上前に肺がんで亡くなった。

ずっと調子が悪かったそうだが、お店をしていた事があってか、病院に行くのを延ばし延ばしにしていた様で、病院に行った時には既に手遅れで手術も出来ない末期の状態。

遅くに随分年下の人と結婚したが、子供は居なかった為か、電話をくれたり物を買ってくれたり、高価なお下がりをくれたりしていた。

その頃は、今と時代が違っていて、医者も本人には告知しないし、周りも本人には告げないケースが多かったのではないかと思う。

抗がん剤のせいで髪の毛が抜けるしで、やはり本人も普通ではない事を察知し、本当の事を言って欲しいと私も聞かれたが、現実を告げて気力を無くされる事の恐怖しか考えられなかったので、到底真実を告げる事は出来なかった。

その事が、自分が癌になって、間違っていたと思い後悔した。

 

父方の、祖父は胃がん、膵臓癌、祖母は乳がんだった。

祖母は30年以上前の話で、その後、予後も良く天寿を全うした。

父方の祖父の妹も乳がんだったが、存命している。

 

本人へ告知が当たり前の今、色々と準備や心構えもある程度出来る。

語弊があるかもしれないが、突然な事にはならないからまだ良かったと思える。

これから、再発の恐怖と常に背中合わせではあるけども、命があるんだから、前を向いていきたい。 

 

読んで頂いてありがとうございます。